「緩和医療」を挙げられると
親御さんは、戸惑う気持ちがあるかもしれません。
「どういうこと?」
「もう治ることを目指した治療をしないってこと?」って。
でも、私が個人的に思うのは
緩和医療とは「将来を諦めて選ぶ」医療ではなくて
「お子さんがより心地良く過ごせる時間をどんどん増やしながら
その人本来の力を取戻すためのきっかけを
作っていくための医療」なんだということ。
いろいろな厳しい治療を耐えてきた身体。
緩和医療を選ぶことは
こどもたちの「現状の中でも精一杯生きようとする力」を
より強く引き出していくことにつながると思います。
人間本来の、生きていこうとする力を。
緩和医療を選ぶことは
決して諦めではありません。
決して、お子さんを見放したのでもありません。
お子さんの幸せって何か
その原点に返った時に、選ぶ道の一つだと思います。
だから、緩和医療を選ぶことによって
親が自分を後ろめたく思わないでほしいです。
心地良く過ごせる時間が増えることによって
お子さんの身体にみなぎるもの
その可能性を信じていく治療
それがこどもにとっての緩和医療だと思うから。
あるお母様のお話から、そのように思いました。
お子さんとご家族が
心地良く過ごせる時間が増えて
これから新たな希望を持つことができますように…。
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