事前アナウンスがあるところがありますよね。
確かに演者の写真を何か勝手に「悪用」したり
録音内容を「悪用」するのは良くないとは思いますし
アーティストのコンサートなどでは
あとで写真集やライブ盤として商品として販売されるから
もちろんそれは「やってはいけない」のだと思うけど。
でも、無料の講演会もそういうカテゴリーに
含まれてしまうのだろうか…?
こちらでご紹介したしあわせ患者学研究所の高宮潤子さんのポッドキャストによると
今春、潤子さんは第61回日本リウマチ学会総会・学術集会の市民公開講座に
参加されたそうです。
そこで講演開始前の例のアナウンスに疑問を持たれたんですって。
指の変形などでペンをもちにくい患者にとって、
「あーこれ、良い話だ、メモしなくちゃ!」と思っても
健常者のようにすらすらメモすることは難しいから
そのうち先生の話はどんどん進んで、肝心な所を聞き落してしまう、
そんなこともあるものね。
それに、こちら患者・付添者も含めて聴衆1,000人。
抽選で当選した人だけが参加できる、無料の講座。
リウマチの最先端の、日本のトップの先生方が
せっかく良い話をして集結しているけれど
「体調悪くて、福岡まで遠くて行けなかった」
「育児や介護や仕事があって、行けなかった」
「応募したけど落選した」
そういう人もいるしね。
そして、参加した本人も、もう1回あとでゆっくり
先生の話を繰り返して聞いて、
自分の励みにすることもできるしね。
言葉は、力になるものね…
特に不安な時。
講演に参加できなかった仲間も、録音内容なら
ベッドの中に居ても聞くこともできるしね。
潤子さんの話によると、その講演では
これからの生活や治療の選択肢として
希望が持てる話題が盛りだくさんで、
とても良い講演会だったようです。
いつか「この講演会どんどん録音して、患者の間で情報共有してください」
そんな太っ腹な講演会が増えたら患者にとってもメリット大きいのになあ。
そして先生にとっても、それは決して不利益ではなくて
「こんなに良い講演してくれるんだったら、ぜひうちでもお呼びしたいわー」と
問い合わせも来ると思うんだけど。
そして今時、youtubeなど、動画が発達した時代
どこに住んでいても、身体がどんな状況であっても
皆が等しく、最先端の医学の知見の恩恵にあずかれるように
なれるといいのにね。
終わった講演会は無料動画として
映像・音声共にどこかのサイトに
私が知らないだけで、
実は公式にアップロードされているのかしら?
そうだったら良いのにね。
講演会、
誰のために開催するか?
何のために開催するか?
基本はやっぱり、そこ、なのかなあ。
ご主人と対談形式で交わされるその内容
潤子さんの博多弁もまじって
「そう、そう」って思わず聞き入ってしまうと思います。
詳しくはこちらをどうぞ
しあわせ患者学研究所 高宮潤子さんポッドキャスト
2017年5月12日 第三回『リウマチ学会の市民講座に行ってきました(番外編)』
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