2016年10月12日

「藤花図」鈴木其一 (サントリー美術館展示)

サントリー美術館(東京・六本木)の
「鈴木其一 江戸琳派の旗手」より
印象的だったものをご紹介。

こちら、元仏間の襖絵だそうです。
紫の藤の花を、臨終に来迎する
阿弥陀如来の紫雲に見立てたものだそうです。

実際見た色合いは
紫と言うよりも青色でした。

10年ほど前に京都府立植物園で見た
ソライロアサガオ「ヘブンリーブルー」のような青色。

そしてこの絵の背景にあった
濃い灰色のいくつもの点は、銀砂子とのこと。
この襖で仕切られた向こう側に
仏壇があったのでしょうが
当時、襖絵が陽射しや行燈の灯りに照らされた時、
銀砂子の放つ光は、異界を思わすような雰囲気を
醸し出していたのだろうと想像いたします。

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藤花図
鈴木其一
一幅
江戸時代後期
細見美術館所蔵
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posted by Lana-Peace at 17:16| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸