2015年12月20日

酒井抱一「雪月花図」(MOA美術館)

MOA美術館(静岡県熱海市)の「琳派の美 光悦・宗達から抱一まで」より
印象的だったものをご紹介。

向かって左側に松・中央に月、向かって右に桜が描かれ
並べられた三幅は、それぞれの図柄が
向かって左上から右下に向かって
一本の線状に連なっています。

その中で特に心に残ったのが
濃淡の墨で描かれた中央の雲居の月。

シンプルな色使いなのに、
実にいきいきとしていました。

松葉の緑を引き立てる白雪も
美しさを競い合うような花びらの色もないけれど
その存在感は実に圧倒的。


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雪月花図
酒井抱一
文政3(1820)年
各91.4×35.1
MOA美術館(静岡県熱海市)所蔵
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posted by Lana-Peace at 10:57| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸