印象的だったものをご紹介。
紺と白の組み合わせってきれいですね。
桔梗をはじめとした草花は、
小袖の上で永遠の命を得て
そこに存在しているという感じです。
ところで小袖を展示する時、背面の部分ばかり展示されているけど
できれば、壁側に大きな鏡を一枚置いてくれるといいのになあ。
美術館の展示ではいつも背面だけど
本来、着物って、前から見る印象も
すごく大切なのではないかなあ。
大部分の庶民にとって畳や板の間に直に座ることが多かった生活、
膝下は正座で隠れてしまう事が多かったから
胸元のあわせのところとか、帯より上のところ、
きっと光琳は力を入れただろうと想像するのだけど。
身にまとって、帯を締めた後、
外側に見ることのできる文様の部分は
連なりをもって現われてくるはず。
身体の起伏にあわせて見せる表情は
平面の絵柄とは異なるはず。
そう思うのだけど。
でもさすがに、それは古い展示物ではしわになったり、
亀裂が生まれたりして、無理だろうとは思いますが…。
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絖地秋草模様描絵小袖
伝 尾形光琳
江戸時代 17〜18世紀
157.0×61.0
MOA美術館(静岡県熱海市)所蔵
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