Lana-Peaceのエッセイではルノワールの作品を
6回に分けてご紹介したことがありますが、
今回常設展示でルノワールの作品を2点、見ることができました。
ルノワールは50代半ばを過ぎた頃から、
リウマチによる身体の異変が徐々に現れはじめ、
だんだん悪化してったのですけど、
こちらの作品は症状が出る前のあたりの作品。

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赤い服の女
ピエール=オーギュスト・ルノワール
1892年頃
油彩、カンヴァス
65.4×54.5cm
東京富士美術館所蔵
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そしてこちら1900年頃の作品は、すでに関節の症状が
すでに出ていたと考えられる時のもの。

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読書する女
ピエール=オーギュスト・ルノワール
1900年頃
油彩、カンヴァス
56.0×46.0cm
東京富士美術館所蔵
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発病前後を比べてみても、
ちっとも遜色ないように見えます。
画家にとって、手指の関節の微妙な力加減を調整したり
思うように絵筆を動かせないことは
大ショックだと思うけれど、
できるかできないかを決めるのは
自分自身の心次第なんだなあ…。
絵の前でそんな風に思いました。
※絵画撮影は職員の許可を得たものです。
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