2015年09月27日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live En Quatre Saisons・Automne〜(2015/9/26)

昨日、南青山MANDALAで開催された山本達彦さんのライブに行ってきました。
今回はスウィングをキーワードにアレンジされたもの。
乾いた秋の空気の高い空の上まで、
清々しく響き渡るかのような達彦さんの美声と
緩急見事なピアノの旋律は
戸川智章さんのコントラバスと
まるで上質な会話をしているかのようでした。

私の座っていた位置からは達彦さんのピアノを奏でる
指先がよく見えたのだけど
達彦さんはどの曲も、最後のピアノのキーの後、少しの間、
その波動を全身でじっと感じ取っているような様子が…。
耳に聞こえる音ではないけれど
音の後の余韻というか、振動した空気の揺れが落ち着くまで
じっと待つようなそんな感じです。
達彦さんにとっては曲の最後の「無音」の余韻も含めて、
1曲が完成するのだろうなあ。

CDなどで聞いている時にはあまり意識しなかったけど
演奏されているその場の時間を共有すると
そういう余韻の良さはやっぱり、より強く感じられますね。

このライブの数日前、今は絶版となっている
達彦さんのエッセイ集を国会図書館に行って読んでみたのですけど
生まれた時、ご両親がお名前に込められた意味、お名前の由来が
書かれている箇所がありました。
名は体を表すと言いますが、
ご両親が託された願いは、本当に叶っているなあ…としみじみ。
大学を卒業された後、やっぱり音楽の道を諦められなくて
苦節の時期があったことも記されていたのですけど、
そういう時期があったからこそ、
今の歌があるんだなあ。

アンコールの最後は「9月のフォトグラフ」で終えられたのですけど、
その時、真っ暗なステージの上で達彦さんの体の周りに
太い金色の縁取りが太陽のコロナの如く光っていました。
どういう風に照明を当てられていたのかしら?
それはある瞬間のビジョンだったけど、
黒と金の2色だけで彩られた、強烈な美しさでした。
今回の達彦さんの衣装は白いシャツにベージュのスーツ
途中、ジャケットを脱がれましたが
中に着ていらっしゃったベストの背中は
金色のように見えたので、退室される時の後ろ姿も、
なんだか神々しかったなあ。

生活の中で、美を生で感じられる時間って
すごく貴重でありがたいことですね。
明日からまた1日頑張ろう! そう思えたライブでした。
posted by Lana-Peace at 17:20| アート / 歴史 音楽