2015年09月22日

鎌倉 瑞泉寺 庭園  (8) 貯清池 国師,

観光ガイドブックなどに瑞泉寺庭園の紹介写真に
クローズアップされるのは天女洞なので
私は訪れた当日、天女洞ばかりに
気を取られていたのですけれど、
実はその前に位置する「貯清池」が
このお庭の中で意味を持つようです。
その池の岩で作られた中島は
中国の神仙思想による蓬莱島を象徴しているのだとか。
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ここは水月観道場とも呼ばれ、夢窓国師はここで座禅を組み、
池面に映る月を眺めた(※1)とのこと。

※1 宮元健次(2007)『鎌倉の庭園: 鎌倉・横浜の名園をめぐる』神奈川新聞社, p.129

向かって左端には2つの小さな橋が架けられ、
階段状の部分があります。
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当日のは貯清池は泥水で水量も少ない感じだったので、
よくわからなかったのですけど、
瑞泉寺の公式HPの庭園紹介には
天女洞からの美しい水面の景観が映し出されています。
庭園内は立ち入り禁止なので、このビューはとても貴重。
水に映った木々や空の青さと水面に浮かぶ紅葉の様子は実に美しく、
ここに座って時を過ごすと雑念が取り払われていきそうな、
そんな感じがする場所です。

文化遺産オンラインの瑞泉寺庭園のページには
庭園を西側上方あたりから下に向かって撮影したと
思われる写真が掲載されています。
それを見るとかなり池の大きさは大きく、
確かに中島は大海に浮かぶ蓬莱山という感じがいたしました。

本来、夢窓国師は天女洞側に人が座した時に見える
様々な風景に意味を持たせ、作庭したはず。
ということは、庭の入場が規制されている今の時代は
夢窓国師の想定した見方とは反対側の見方になってしまうけれど
688年前、天女洞で座禅によって
夢窓国師はどんな境地を得たのかなあ。
posted by Lana-Peace at 15:56| アート / 歴史 公園・庭園