2015年09月15日

駅の中が博物館!?(アメリカ, オレゴン州ポートランド ワシントンパーク駅)

今春、アメリカ オレゴン州ポートランドのオレゴン動物園に行った時、
「マックス・ライトレール」という電車で行きました。
動物園最寄りの駅は街の東西にわたるブルーラインと
空港まで続くレッドラインが利用できる駅で
ワシントンパーク駅(Washington Park station)です。
この駅、とても驚きました。
駅自体がすごくいろんなアートが凝縮されているから。

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マックス・ライトレールは地下鉄ではないけど、
ワシントンパーク駅は地下。
それも北米で最も深い地下に作られた駅なのだそうです。
エレベーターの中には、なんと深さや地層の解説まで
イラストで示されたものが用意されてあります。
そして赤字でしめされているのは、
どうやら昇降しているエレベーターが
海抜何フィートのあたりにいるのかを示しているようです。

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トンネルとホームのあたりは海抜450フィートのようです。
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そしてホームの壁には人類と自然の歴史が。
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石器を握った人の手のイラストと
解説文の下にある筒状のもの、
これは手すりとか、ただの模様ではありません。
駅ホームの壁にあった説明によると、
トンネルを掘る時に地表からトンネルの下あたりまで
実際に掘り出された土が展示されているのだそうです。
こちらポートランドの西部の丘は
溶岩や沈泥が堆積してできあがっており
ここに1560万年もの壮大な歴史が、
集約されているというわけです。

このトンネル計画が持ち上がった時、
地表からトンネルの下のレベルまでの深さの
87のコアサンプルが掘り出されたそうですが、
ここに展示されているものは1992年の8月に
掘り出されたものとのこと。
それが透明な筒の中に入って、ホームの壁沿いに
見ることができるのです。

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こうやってみると、ホームの中でちっとも違和感ないでしょう。
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発掘品の展示と言うと、温度、湿度、光、虫害…
いろんな展示環境の懸念事項が挙げられて
ついつい敷居が高くなってしまうのかもしれないけれど、
こんなに身近な所に、こうやって展示されているって、
何だか嬉しいなあと思います。

元からあった自然を人間の勝手な理由で掘ったり、壊したり、
人工物を作ったりしているのだから
せめて、その土地の持つ歴史に敬意を払うってことは
とても必要なことのように思うのです。

ポートランドのオレゴン動物園に行かれる方、
ぜひ、マックス・ライトレールで行って
駅構内とエレベーターをみてくださいね。
ワシントンパーク駅は街中からもわりと近く
電車内の音声案内もはっきりしています。

街中を走るマックス・ライトレール
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ワシントンパークの券売機はこんな感じ
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posted by Lana-Peace at 20:19| アート / 歴史 街の中