2015年09月06日

「どこもく地蔵尊」(神奈川県鎌倉市 瑞泉寺)

今夏訪れた鎌倉の瑞泉寺の本堂の背後には、
夢窓国師が山肌を活かして作庭された
天女洞をはじめとする素晴らしい岩庭がありますが
そのお庭にたどり着く前に、
左側にお地蔵様の小さなお堂がありました。

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お堂の手前には向かって左に大黒天、右側に恵比寿天が
にこやかな笑顔で、お地蔵様を守るように置かれています。

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ちょうど恵比寿天の後ろ辺りに、
お地蔵様の縁起が書かれた説明板がありました。

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説明板の字が写真では見にくいと思うので、書き出してみますね。
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鎌倉地蔵尊七番札所 どこもく地蔵尊縁起
昔 地蔵尊 扇谷の辻に在せり 堂守困窮し逃亡を謀る
地蔵尊夢に立ちて曰く「どこも どこも」その意を問ふに
八幡宮寺正覚院の住持答ふ
「この世はいづこも苦 楽を求めて逃げむよりは辛抱忍苦を学ぶべし」 
かくて堂守は地蔵尊に一生仕へしと 
「どこも地蔵尊」「どこも苦地蔵尊」と呼ばるる由縁なり
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なるほど…。
今ある苦難から逃げたとしても、
所詮、いつかそれは別の形で巡ってくるはず。
そう思えば、今の苦難から逃げることなく
乗り越えるための工夫や努力を続けたら
きっと何かが開けてくる…。
何か月か、何年か先に、
そんな風に変われた自分がいれば、いいなあ。

御堂の奥にいらっしゃるお地蔵様からは
とってもやさしい雰囲気が伝わってきました。