2015年07月22日

独り言の届く先(門田家尉子『吾子よ、永遠に 母と子の小児ガン闘病の記』を読んで)

5歳になったばかりのお子さんを、神経芽腫で亡くされたお母様の手記(※)
についてこちらでご紹介いたしました。
※ 門田家尉子(1991)『吾子よ、永遠に 母と子の小児ガン闘病の記』潮文社

そこには大切なお子さんが、5年の人生で終わったことを
どう考えていくのか、苦悩され、いろいろと自分なりに
人生、命に対する答えを見つけ出し
心の折り合いをつけて、頑張って暮らしていく様子が
描き出されていました。

様々な信仰、宗教、考え方があるけれど
人間の肉体に魂が宿り、この世での人生を終えて肉体が朽ちたとしても、
天に帰った魂は苦しむことなく、傷つくことがないのだと思えることによって、
人はどうしようもない喪失感から少しずつ抜け出せるのかもしれません。
そしてその魂が今は、心地良く過ごせているのだと感じられることは、
親の心に生じた深い傷を少しずつ癒す一歩になるような気がいたします。

心の中の親御さんの独り言を、お子さんはきっとお空で
しっかり聞いて、お返事をたくさん送っているはず。

そのようなことを感じられるいい本です。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
魂・霊と死後の生〜様々な思想〜 
「独り言の届く先」
http://www.lana-peace.com/2/2-3-052.html