2015年07月20日

「悲しみを背負っていくけれど」〜5歳の神経芽腫の少年の人生と母の心情(門田家尉子『吾子よ、永遠に 母と子の小児ガン闘病の記』を読んで)

大切なお子さんを亡くされた後、
まだそれが本当に現実に起こったことなのか信じられず、
混沌とした様々な感情で押しつぶされそうな親御さんは
たくさんいらっしゃいます。

でも、いざ現実の生活に目を向けると、
父・母として、夫・妻として、あるいは職場や社会の中で
自分の求められるあり方に追われてしまい、
自分の心は棚上げしてしまうということがほとんどでしょう。
そうした時「書くこと」は、たくさん浮かんでくるお子さんへの思いを、
一つずつ収まりの良い場所へ納めていくことを
手助けしてくれる力があるように思います。

悲しみとどう向き合っていくのか、
その悲しみと共にどう生きていくのか。
先日読んだあるお母様の手記(※)には、
静かな、でも非常にしっかりと浸透してくる力強いメッセージが
感じられました。
※門田家尉子(1991)
 『吾子よ、永遠に 母と子の小児ガン闘病の記』潮文社

こちらの本は、20数年前に刊行された本なので
恐らく絶版になっていると思いますが、
図書館によっては所蔵しているところもあると思います。
とても、とても、いい本です。

私はここに出てくる有生(ゆうき)君とお母様には
お目にかかったことはないけれど、
こうして見ず知らずの私の心の中に
深く残っていく、そういう生き方もあるのだなと思います。

ここに登場するお子さんの病気は神経芽腫でしたが
その他の病気でお子さんに先立たれた親御さんにとっても
非常に共感できる部分が多いと思います。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
悲しみで心の中がふさがった時 
「悲しみを背負っていくけれど」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-048.html