2015年06月28日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live En Quatre Saisons・ete〜(2015/6/27)

昨日、南青山MANDALAで開催された山本達彦さんのライブに行ってきました。
舞台の中央後方に置かれていた
白、淡水色、淡紫、濃水色の色とりどりのアジサイは
達彦さんのご自宅のお庭に咲いてあるものを持ってこられたとのこと。
丹精込めて育てられたのだなあと思える、
実に品のある、美しいお花でした。
舞台上、オープンまでの間、後ろの垂れ幕が
美しい濃紫の波の如く光るように、照明があてられおり
アジサイの色がひときわ際立って、
まるで額縁の絵を見ているかのように、きれいでした。

伸びのある達彦さんの甘い歌声と、
ピアノの美しい旋律や和音は転調とあいまって
戸川智章さんのコントラバスが一層せつなさを引出し
その旋律は梅雨の季節の疲れた細胞の1個1個にまで浸透し
浄化と癒しをもたらしてくれるような気がいたしました。

今回のライブの印象をキーになる言葉で挙げるなら、
「過去」かな?

達彦さんは「今までよりも過去がいとおしく思えたり、大切なものに思えてきた」
とお話されていました。
きっとそういう過去を慈しむことって
自分の人生の肯定につながるのであり、
それは力強い確固とした未来を引き寄せるのではないかな?

達彦さんは一曲一曲の照明の当て方にも、ご自身のイメージを投影されるそうで
「ここは過去の感じで」という風にお願いされるのだとか。
ライブ中、その空間に不思議な空気感が漂っていたのは
やっぱり、音色や言葉だけでなく、光にも気配りされているからかなあ。

1988年の「HEART NOTES」に収録されている「追憶」が
歌われたのですが、達彦さんの声でしみじみ歌われると
何か、教え諭されたような気がいたしました。
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「悲しみより夢を抱けよ
 一人きりで眠っても 運命が自分を試す時
 振り向けば、傷つくだけだろう
 どんな出来事もいつか人生を作る

 君を乗せた流星がやがて 幸福へとたどり着くように
 思い出より大事なこと 未来こそが生きる証しと」

(「追憶」吉元由美さん作詞、山本達彦さん作曲)
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過去が作った自分が、未来につながる。
そして過去よりももっと大事な未来が生まれる
そう思えたら、また明日も頑張ろうかなって気になりますね。

帰り道、南青山のビル街の谷間に、青々と茂った緑を見て
ふとそんな気持ちになりました。
浄化と充電ができた、南青山のひとときでした。

達彦さんのMANDALAライブは年に4回。
昨年の6月から行くようになって、ちょうど1年。
季節ごとに行くことは、私にとっても意味のあるもの。
「前回のライブ以降も元気に生きることができたんだなあ」って自覚したり
「次のライブもまた元気に行けるといいなあ」って思う。
そして「あれから1年生きられたんだなあ」って
達彦さんの歌声と共にしみじみ…。
まさか自分がそんな感じ方をするなんて、
20代の頃には考えもしなかったけど。

でも、そういう節目の時期に上質な時間っていいなあ。
そんな風にして、時間を意識して、時間に感謝して
時間を重ねていけば、
病気を経験しても、人生はちっとも悪くない。
と、思ったりして。

今、病気を患っている思春期のこどもたち
いろんな音楽を聴いてほしいなあ。
その中で、自分の感性に合ったアーティストが
きっといるはず。
その人は、あなたたちが大人になって、
いつか、生活に追われるようになった年代になった時に
自分を心の部分に引き戻してくれたり、
自分が落ち着くモードをもたらしてくれるかもしれない。

もちろん、年と共に感じ方は変わっていくけど
でも、自分の心がふらふらした時
もたらされる懐かしさと安心と落ち着きは
やっぱり、何かの力になってくれるはずだから。
そして共に同じ時代に、同じ時間を重ねて生きていたことを
きっと嬉しく思うはずだから。
posted by Lana-Peace at 15:51| アート / 歴史 音楽