2015年06月05日

知ることにより、始まる人生(『ぼくとクマと自閉症の仲間たち』より考える)

お子さんに病名を伝えることについて、
どうしようかといろいろ考えあぐねているご両親もいらっしゃると思います。
こちらでは、自閉症の方ご本人が、
これから病名を伝えようとするご両親に向けて、
その伝え方がどういうものであってほしいかを綴った
メッセージをご紹介いたしました。

今日は病名を知ることによって、お子さんの気持ちがどう変わるのか、
そして、どんな支援を望んでいるのかについて、
アメリカの自閉症の方、トーマス・A.マッキーンさんのお話を
ご紹介したいと思います。
※トーマス・A.マッキーン著, ニキリンコ訳(2003)
 『ぼくとクマと自閉症の仲間たち』花風社

彼の言葉を読むと、病気であると知ることは、
本人の力になっていくのだと信じることが出来ます。
そこには知識を知恵に変えていく必要があるのだけど…。
そのお手伝いをすることが、きっとケアの役割なんだと思うなあ。
「知識を知恵に」それって20数年前、看護学生だった頃に
実習のディスカッションでよく耳にした言葉だったな…と
急に思い出にふけってみたりして。

あの時は
「自分が学んだ知識は知恵に変えなくちゃ、ちっとも患者さんの役に立たたない」
ってことだったのだけど、
きっとそれは自分に対する言葉だけじゃなくて、
患者さんにも、ご家族にも通じる言葉なんだろうな。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
「知ることにより、始まる人生」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-079.html