亡くなる前、お父様に頼んで、19世紀に活躍したイギリスの詩人
アルフレッド・テニスン(Alfred Tennyson)の詩「Crossing the Bar」を
音読してもらったことをこちらでご紹介いたしました。
詩を聴く照子さんのその表情は、晴れやかに輝き、
とても死が間近に迫っている人とは思えなかったそうです。
その詩を実際に読んでみると、
死に瀕した人の枕元で、「安心して光の方へ進むように」と
説き続けるチベットの『死者の書』に通じるものがあるように思えます。
また、以前紹介したポール・ギャリコの『雪のひとひら』の
最後のあたりと重なり合ってくるようにも思いました。
行くべき、戻るべき場所があり、そこに自分の居場所があって、
何者かが(人によっては神、仏、あるいは懐かしい縁のある人々だと思いますが)
そこで自分を待ち受け、ねぎらい迎えてくれるのだという感覚は、
洋の東西を問わず、人の心の波立ちを穏やかにしてくれるのだと思います。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
魂・霊と死後の生〜様々な思想〜
「帰り着く家、そこにある慈愛」
http://www.lana-peace.com/2/2-3-051.html
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