2015年05月06日

交錯する時間の中で、翻弄されたとしても…(『母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて…』より考える)

お子さんが何か病気を診断された時
「もっと早く受診して、診断を受けていれば…」と、
自責の念に駆られる親御さんがもいらっしゃいます。
確かにそれは、自然な心の成り行きではありますが
親の抑鬱状態が長く続くことは、
お子さんにとって望ましい状況とは言い難いと思います。

では、その気持ちをどう考えていけばいいのか…。
先日読んだ山口かこさんのコミックエッセイ(※)の中に綴られていた、
かこさん(お母様)の気持ちは、きっとみなさんが考えて行くうえで、
拠り所になるような気がいたしました。
交錯する時間の中で、翻弄されたとしても
今、自分がいるべき立ち位置を見極められたら、
大切な思い出がもっと増えていくはずだということに
気付かされます。

※山口かこ(2013)『母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて…』
 かもがわ出版

とても衝撃的なタイトルの本ですが
お嬢さんが2歳7か月の時に広汎性発達障害と診断されたお母様の気持ちが
母として、妻として、一人の女性として、正直に赤裸々に綴られた本です。
コミックエッセイなので、あっという間に読み進めてしまうかもしれませんが
いろいろと学ぶところ多い本です。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「今日は明日の思い出になっていくから」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-045.html