2015年02月23日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live en Quatre Saisons・Hiver〜(2015/2/21)

先週末、東京 南青山で開催された山本達彦さんのライブに行ってきました。
春を先取りしたという素敵な選曲とあたたかい人柄が伝わるお話が
交えられて進められました。

達彦さんのMCは、いつもどこかにさりげなく、哲学的なスパイスが隠れています。
今回は「若い頃は自分の知識、教養、引出、幅を広げようと思って
それが自分の一つの目標になっていたけれど、
たくさん知識や引き出しがあっても使いこなせていなくちゃ…」と。
確かにその通り。自分も思い当たる節がいくつも。反省。

「塩とコショー」を歌い終えた後は
「塩加減、さじ加減は大事だな、としみじみ思う年頃です」と。
何事もそのさじ加減が難しいところですね。納得。

そして途中でアコースティックギターに持ち替えて
「LAST GOOD-BYE」を歌われていました。感動。
1982年発表のこの曲、1996年に坂本昌之さんの編曲で「Lost Hour」
に含まれて、そのアレンジはまた素敵で大好きなのだけど
今回新曲「Time will kiss」のカップリングで
3度目のレコーディングを渋めのサウンドで行われたとのこと。
達彦さんはご自分が作られた曲、愛着があるそうですが
33年という年月がたっても、いろんなアレンジが加わっても
「LAST GOOD-BYE」やっぱりいいなあ。

「無」の空間に音が生み出す「有」ってすごいですね。
大人の男性の色香漂う達彦さんの声も
力強く、繊細で美しいピアノも、
そしてトモさんの体の真ん中に響いてくるウッドベースも
その音でいっぱいに充たされた空間にいると、
自分の体のすみずみの細胞まで、
浄化と活力と知力が行き渡るようでした。

アンコールは達彦さんのピアノソロで
「街角」「摩天楼ブルース」でした。
リハーサルをされるご自分のお部屋から
西の方に富士山が見えるそうで、
ちょうどリハーサルが終わる夕方5時ごろ
「山々に沈んでいくアンバーな光を感じながら
哀愁を帯びたその色が、僕の心をときめかせてくれる」と。
「街角」を歌われるとき、それを再現するかのような
美しい琥珀色の照明でした。

光や色にときめいて、日常の中でしばし時間を忘れる瞬間。
もうすぐ達彦さんは61歳のお誕生日を迎えられますが、
そういう感性を持ち続けると、人は時間を味方につけるのかな。
すごくいい方向性に、自分の中身が醸成されるようにと。
posted by Lana-Peace at 12:49| アート / 歴史 音楽