茶碗の側面に鳥といくつかの梅の花・枝が描かれていますが、
ちょうど鳥の視線をまっすぐ伸ばしたあたりに一輪の梅が
はっきりと描かれています。
それが白泥をわざとちょっと落したかのように、
盛り上がった状態になっています。
ほかにもいくつか梅の花がありますが、平坦なので、
そこだけすごく目を引き、また淡いピンクになっているので、
茶碗がそこにエネルギーが集まっているように見えます。
茶碗という静物が生物になる。
なんだかそんな感じ。
どういう気持ちで絵付けをしたのかな。
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152 色絵梅鳥文茶碗
一方堂焼
江戸時代 19世紀
個人蔵
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