2015年02月06日

青磁象嵌菊花文獅子耳三足香炉 (サントリー美術館 仁阿弥道八展より)

サントリー美術館 仁阿弥道八展より印象深かった作品のご紹介です。

あたたかみのあるブロンズ色の香炉です。
則堂通銓(そくどうつうせん)は
仁阿弥から三具足(香炉・燭台・華瓶)が贈られた時に
「子々孫々永宝之」と収納箱に書いたのだそうです。
確かにこれは宝物にしたいと思うなあ。
香炉の縁の両脇に獅子がちょこんとかわいい感じで
つかまっています。
若干潰れたようなその表情が、よい風合いです。
何だかあたたかい感じのする狛犬のようです。
菊花文とおだんごが上に向かって摘みかねられたような図柄が
セットになって香炉を取り囲んでいます。
それも、獅子の雰囲気にとってもあっています。

こういう香炉でお香がたかれた空間は、
何か空気がいっそう浄化されそうです。
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20 青磁象嵌菊花文獅子耳三足香炉
仁阿弥道八
江戸時代 19世紀
建仁寺
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posted by Lana-Peace at 00:48| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸