2015年01月15日

天国で思う存分、かけっこしてね

2013/1/13、特発性拡張型心筋症だった6歳未満の女の子が
脳死判定され、1/14に臓器摘出手術が行われたそうです。
これまで元気に育ってきたお嬢さん。
初めての幼稚園の運動会を楽しみにしていた前日に
体調を崩されて病院に行かれてから病気がわかり
補助人工心臓をつけ、移植の機会を待っていたとのこと。
闘病期間の3カ月間、何度も開胸手術を受けられていたようです。
ご家族は本当に苦しかったことでしょう。
でもきっと、大変なことがあっても
ご家族の看病があったからこそ、
女の子は乗り越えてこられたのでしょう。
女の子は本当によく頑張ったのだと思います。

女の子は今、ご縁のある方々が天からたくさん迎えに来て、
あたたかく守られて、天に向かったと思います。
そして今は補助人工心臓をはじめとする
様々な医療機器を必要とせず、
身軽になって、運動会のために練習していた
みんなでおどるダンスをしたり
お空を思う存分かけっこしたり、
心晴れやかに過ごしていると思います。
そして時々、ご家族のもとに遊びに来て
「元気をだしてね。私はもう大丈夫だよ」と
お話していると思います。
ご家族の目に見えていなくても。
耳に聞こえていなくても。

臓器提供によって女の子の命は
肺は8歳の女の子に
肝臓は50代の女性に
腎臓は40代の女性と30代の男性に
それぞれつながっていったそうです。

精一杯生きたその女の子。
生きた証はご家族の心の中でずっと生きるだけでなく
日本各地の4つの場所で、移植された方の
それぞれの人生の中で生きていく。
「燈燈代代(とうとうだいだい)」(※)
以前こちらでも紹介しましたが
骨肉腫で亡くなった医師 井村和清先生が
ご家族に遺されたメッセージに含まれていた言葉を
また思い出しました。
※『飛鳥へ, そしてまだ見ぬ子へ』より

女の子のおかげで、その4名の方が救われ、
それぞれのご家族も安心したことでしょう。

4名の方々は、つながった命を大事に生きてほしい。
楽しいことや嬉しいことがあった時は
心の中でその女の子に語りかけてほしい。
大変なことや苦しいことがあった時は
女の子の臓器提供を申し出たご家族の気持ちを
思い起こしてほしい。
それはきっと自分を励まし、
鼓舞する力へと変わってくれます。

そしてこれから何十年も生きて
ご自分の天寿を全うされた時は、
きっとその女の子が迎えに来てくれるはず。
その時、ちゃんとお伝えしてほしいです。
移植後、女の子のおかげで
どんな人生を生きることができたのか。
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