2014年11月12日

銅製経筒 山梨県柏尾山経塚 出土 康和5(1103)年 (重要文化財) 

先日、こちらでは東門院彰子による書写の法華経が
収められた経箱と伝わる金銅宝相華唐草文経箱(国宝)について
取り上げましたが、東京国立博物館平成館の常設展に
銅製経筒(重要文化財)が展示されていました。

解説板によるとこちらの山梨県甲州市勝沼町 柏尾山経塚から
出土したもの。康和5(1103)年製で東日本最古と言われ、
何と経筒に彫られている銘文は漢字仮名文字
あわせて783文字に及ぶそうです。
一字一字実に丁寧に掘られた美しい文字です。
僧寂円が出家してから埋経するまでの経験
を記されたのだとか。

埋経にまつわる当時の工芸品の技術ってすごいなあと思います。

DSC05939.jpg

1 銅製経筒
2 経筒一部を拡大してみたところ 
※写真は職員撮影許可あり
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銅製経筒(重要文化財)
山梨県甲州市勝沼町 柏尾山経塚出土
康和5(1103)年
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posted by Lana-Peace at 10:12| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸