2014年11月07日

土偶 合掌土偶: 日本国宝展(2014年秋冬 東京国立博物館)

この土偶は青森県八戸市の風張1遺跡から出土されたもの。
発見された時、この土偶は竪穴住居跡の奥の壁際から、
背中を壁側に、顔・お腹側を住居の中央に向けるような方向で
出土されたのだそうです。
その時の状態を八戸市のHPで見ることができます。
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/12,21230,43,153,html

展覧会では座位で展示されていますけれど、
出土された時の横たわった写真を見ていると、
何だかまるで、その土偶の向かい側にどなたか病気の方とか
生まれたばかりの赤ちゃんとか、守りたい人が
横たわって眠っていたかのようです。

土偶は自分の胸の前で手を合わせた無防備な姿です。
それは神にすべてをお任せして、
どうか願いを聞き届けてほしいといった気持ちが
表れているようです。

当時から胸の前で手を合わせることは
特別な意味を持っていたのだとしたら
それが何千年経っても今に残っているとは
すごいことですね。

こちら八戸市HPの情報によると
両腿の付け根、膝、腕は割れているにもかかわらず、
そこがアスファルトを使って修復されていたのだそうです。
そのようにしてまで大事にされていた土偶。
きっとすごく大きなパワーを秘めていると
考えられていたのだと思います。

また実際の展示品では私はわからなかったのですが
土偶の顔面や体の一部には赤色顔料が認められたのだそうです。

古墳から出土する棺の内側や外側には
赤色顔料が検出されること、よくあり
それが例えば魔よけのように考えられていることありますが
赤い土偶、直しても使いたかった土偶。
すごくいろんな物語がここに詰まっていそうです。
そんな物語までは、掘り起こせないけど。

八戸の縄文時代にタイムトリップしてみたいですね。

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土偶 合掌土偶
青森県八戸市 風張1遺跡出土 1個
縄文時代(後期) 前2000〜前1000年
青森 八戸市埋蔵文化財センター 是川縄文館所蔵
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