2014年10月03日

治るとは何か

脳卒中から回復されたペドロ・バキリタ先生のお話を
3回に分けてお届けしました。
「未来を信じて力に変える 」
「続けることの価値と意味」
「ポジティブな努力が生んだ新たな能力(脳の可塑性)」

「治る」ってどういうことなのでしょうね。
「治る」イコール「病変部位が健康だった頃のように戻る」と考えてしまうと、
世の中の病気には「治らない」ものが溢れています。
バキリタ先生のお話を通して考えていたのですが、
「望む生き方が取り戻せた」のであれば
それは「治った」と言えるのではないでしょうか。
例えばがんの場合「画像検査で転移が確認された」とか
「腫瘍マーカー値が上がっている」と診断された日であっても、
本人は、ほどほどに元気に過ごせているという状態はよくあります。
もしも手足の一部を切断した場合、再びはえてくるわけではありません。
でも残された機能で、みなさん生活を立て直していくのです。

そう考えると、こんな風に考えられるのでは?
「自分にとって<治る>とは望む生き方を取り戻すこと」
そう心の中で定義づけなおせば、もっと楽な気持ちで過ごせるのでは…。
私自身の病気の経験からも、そのように強く思います。
毎日、憂鬱な気分で過ごすのは、本当に大変なことだから。

あなたも、あなたのお子さんも
心の重石から解放されますように…!