2014年08月24日

それでも共に生きていける世界

先日訪れた「箱根園水族館」に、不思議な展示がありました。
海水と淡水のお魚が一緒の水槽の中で泳いでいるのです。
5種類の海水の魚(ティラピア・ブティコフェリー、ヒメアイゴ、シマイサキ、
ヒメツバメウオ、アカマツカサ、ヒフキアイゴ)と1種類の淡水の魚(ギンブナ)が
仲良く1つの水槽で。

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それは真水の中にある成分を入れることによって、可能になるとのこと。
「好適環境水」と呼ばれるその不思議なお水は、
山本俊政先生(現在 岡山理科大学)の考案されたものだということで、調べてみました。
産学官連携ジャーナル 2013年9月号の山本俊政先生のインタビュー(※)によると、
山本先生は海水を構成する約60の成分のうち、浸透圧の調整に関わるナトリウム、
カリウム、カルシウムに絞って最適な濃度を特定されて「好適環境水」と
名付けられたのだそうです。

※参考:産学官連携ジャーナル, 2013年9月号より

海水魚、淡水魚が泳ぐ水槽を目にして、何だか考えてしまいました。

亡くなった人と生きている人が、うまく共存できる世界ができないかな。
こどもに先立たれた親は胸が締め付けられそうな、悲しい思いを抱えながら生涯、
生きていくこと、本当に苦しすぎる。

でも、先立ったこどもの立場にたって考えてみたら、自分の人生の最期が、
親にそんな深い苦しみを遺してしまうなど、思いもしなかったはず。
そして、そうあってほしくないと、今思っているはず。

先立ったお子さんが実体としての肉体を伴った命の姿で共存する「世界」は
できないけれど、「世界観」ならできるのではないかなあ。
なぜなら、それは一人一人の心の中にできるものだから。

そんなことをふと考えてしまいました。

お子さんの命は、あなたの人生から離断したわけではないのだから。