2014年08月19日

「小田日和」から考えるグリーフケア 9. 忘れられない、大切な人

言葉は本当に大切。でも、難しい。
お子さんを亡くされた後
「とても、自分の気持ちを言葉にすることができない…」とおっしゃる方、
「気持ちを言葉にすると、何かどこか違うような気がする。」とおっしゃる方。
言葉にしたら何か空々しいと思ってしまう方。
言葉は本当に難しい。

でも、そんなもどかしさは先立ったあなたのお子さんも感じていらっしゃるかも。
あなたに何か伝えたい気持ちで、心の中はいっぱいなのだけど、
やっぱりそれを十分に伝えてくれる言葉がみつからないと、思っているかもしれません…。

そのようなご両親に、そしてお空であなたのことを見守っているお子さんにも
聴いてほしい歌があります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「mata-ne」です。
しんと静まり返った静寂に包まれた和歌山のコンサート会場で初めて聴いた時、
透き通るような小田さんの高音と、
そしてどこか朴訥としてあたたかい小田さんの低い歌声によって、
美しいスローな旋律にのせられた言葉は、
まるで心の中の思いを「詠」んでいるかのようでした。
歌詞の一言一言、隅々まで、先立ったお子さんがこの世に遺したご家族へ
向けた思いと重なるようで、深く心に染み渡り、聴き入ってしまいました。

この歌は小田さんが23年来の友人であるベーシストNathan East(ネイザン・イースト)氏に
作曲した「Finally Home」(アルバム『Nathan East』(2014)ヤマハミュージック
コミュニケーションズ 収録)のカバーです。
コンサート会場で小田さんがおっしゃっていたのですが、
East氏とメールでやりとりされる際、
小田さんは必ず「mata-ne」と最後に結ぶとのこと。

「またね」

いい言葉ですよね。
今はいっときの終わりだけど、あなたのこと忘れてないからね…。
離れているけれど、別れているけれど、それぞれお互い頑張ろうね。
そしてお互いのことを忘れていないよ。そんな気持ち。

きっとあなたのお子さんも、そう思っているはず。

詳しくはこちらに書きました。

悲しみで心の中がふさがった時 
「忘れられない、大切な人」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-036.html