2014年07月22日

シータヒーリングとスピリチュアルなアプローチ

今回7月の3連休を利用して、「ハートライト」の上原慶子先生の所で、
シータヒーリング基礎DNAコースを学んできました。
シータヒーリングとは、アメリカのヴァイアナ・スタイバル氏によって始められたもので
日本には2003年に入ってきたのだそうです。
「シータ」とは脳波のシータ波(4〜7Hz)のことです。
深くリラックスしたり、瞑想した場合の脳波がこれにあたります。

クライアントさんの悩みの元を明らかにするために、対話が行なわれるわけですが、
その過程で「偉大で神聖なものへの問いかけ」が介在したり、
顕在意識だけでなく、潜在意識を探っていく上で、魂や過去世レベルに遡った視点で
問題を探していく点は、一般的にイメージされるカウンセリングと異なると思います。
別に宗教ではありませんよ。お間違えなく。
ちなみに潜在意識の変化(必要とされる場合の変化)や
偉大で神聖なものとのつながりが得られやすいことから、
シータ波下でカウンセリングを進めることが有用なようです。

今回、シータヒーリングを受講した理由は、人間を「スピリチュアルな存在」と考えた時に、
悩みを抱えた人との対話の中で、スピリチュアルな問題を真面目に扱うアプローチを
知りたかったからです。
人間は単に感情や知性を持った細胞の集合体なのではなくて、
スピリチュアルな側面があるからこそ、より一層の尊厳を伴うのではないかなあ…と
私は思っているわけです。

1998年、WHO憲章における健康の定義の中で、単に身体や精神や社会的において
良い状態を健康というのではなく、それらと同列に「spiritual」を入れてはどうか
という提案があり、翌年のWHO総会で話し合うことになりましたが、
早急審議に値しないとされて、保留となってしまったことがありました。
それは全人的医療を説く本などでよく紹介されている事柄なので、
ご存知の方も多いと思います。
でも、1998年よりも遡ること9年、1989年に開催された委員会
「がんの痛みからの解放と積極的支援ケアに関するWHO専門委員会」では、
もうすでにスピリチュアルという言葉が登場していました。
その報告書を読むと、包括的な医療のことを
「身体面、心理面、社会面、霊的な(spiritual)面のすべてに対応する」※
と形容されています。
※世界保健機関編, 武田文和訳(1993)『がんの痛みからの解放とパリアティブ・ケア』
金原出版, p.5
この表記は、同年発表された、ある医学論文からの引用を踏まえたもののようです。

「スピリチュアル」とは「何それ?」「何か危ない感じ」「宗教くさい」と
特別視するべきものでなく、身体や精神等と同じように「大切な人間の構成要因」と
考えるのは、随分前からあることなのではないかなぁと思うのですけど
みなさんどうでしょう。

人間の命は尊厳に満ちているけれども、それは今世の命だけを指しているのではなく
今世の命が生まれ出るまでに、たくさんの命の積み重ねがあったゆえに言えるのでは?
先祖という考えでもあり、何度も魂が転生して生まれてきた積み重ねの命である
という考えも、両方できるように思います。
シータヒーリングではそうした面もアセスメントの中に入ってくるのです。

今回受講したコースは3日間だったのですが、実に密度の濃い内容で、
あっという間に過ぎていった感じです。
コースで使われる薄目のテキストとは別に、その元となった本もいただきましたが
厚さ3cm、500ページ以上。奥が深い…。
追々、Lana-Peaceで行うカウンセリングの中でも、シータヒーリングのエッセンスを
取り入れていけるように、
「時間をかけて、もう一度咀嚼し、理解を深めなくちゃ」と思っている次第です。