虫の知らせ、とか胸騒ぎ等といった表現がありますが、
こどもの心の中にも何か感じ取るものがあるのかもしれません。
これまで鳥取西館新田藩 第五代藩主池田定常(松平冠山)公の
十六女・露姫について取り上げてきましたが今日は第7回目です。
露姫は生前、元気な頃に母たへにひらがなを羅列した紙を
渡したことがありました。
その数111字。
当初、こどもの遊び書きだと思い
たへは特に気にも留めずしまっていました。
しかし露姫の死後、気になり再び手にした所、
実はそこに五七調の美しくも悲しい和歌が
31字によって詠み込まれていたことがわかったのです。
まてしはし
なきよのなかの
いとまこい
むとせのゆめの
なこりおしさに
もう命は長くはないと知った時
露姫はその気持ちを母に伝えようと取った行動は
謎解きのような形で111字の中に思いを埋め込むことでした。
最期の時間を制約ばかりの重苦しい生活にするのではなく
できるだけのびのびと過ごしたかったからでしょう。
たとえ幼児であっても、自分の最期は
自分らしく自分の望むように過ごしたい
そうした意思が感じられます。
露姫は心の平安を自分で作り出したとも言えます。
また、母に心配させる時間を長く与えたくなかった、
そのような露姫の配慮も垣間見えます。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
魂・霊と死後の生〜様々な思想〜
「111字の中に秘められた思い」
https://www.lana-peace.com/2/2-3-078.html
https://www.lana-peace.com/2/index.html
2023年10月08日
死が近いことを意識した幼児が伝えたかったこと 111字の中に秘められた思いー鳥取西館新田藩 第五代藩主池田定常(松平冠山)公の十六女・露姫が母へ遺したメッセージ
posted by Lana-Peace at 13:28| こどもに先立たれた家族のために 亡くなる前のお子さんの心の平安