2019年09月01日

「仕方ないね……」その言葉の裏にあるものは?

ご夫婦でお子さんの病気の話している時、
病状が上向きになっている時ではなくて
病状が思わしくない時、
パートナーが「仕方ないね……」と言ったら
あなたはどう思いますか?


「そうだよね……」と思うか
「仕方ないね、ですませないでよ!」と思うか。


状況にもよるけれども
「仕方ないね」の発言に対して
後者のように相手に怒りを感じたり、
無責任な発言のように感じたり
「簡単にそんな風に言わないでよ」と思ったり
お互い険悪な雰囲気になってしまう場合が
多いかもしれません。


だけど「仕方ない」と言った本人は
決してそんなつもりで言ったわけではない。
悩んで、苦しんで、
とても受け容れられなくて
我が子の病状をどうしようもできない自分に
無力感を感じたり
どうしてなんだ?って
心の中でいくつもの葛藤を繰り返して。

それでも親としてその状況を受け容れるために
「仕方ない」って自分自身に言い聞かせて
向き合ってきた。
決して諦めているわけじゃなくて。

彼にとって「仕方ない」とは
希望がないとか、投げやりになっているとか
そんな心のありようを表している言葉では
なかったのでした。
自分がいくら否定したくても
変えられない事実、
それは我が子が抱えている事実だから
自分ももがいて、あがいて
なんとか受け容れようとしてきたことを表す
言葉だったのでした。



短時間のうちに言葉の表面の部分だけ聞くと
とても大きな誤解をしてしまいます。
あるお父様のお話を伺って
そのようにハッと気付かされました。


「仕方ない」そう言って受け容れる、
その最初と果てにあるのは
変わらない我が子への愛でした。


何年も苦悩を重ねた末に
そういうスタイルを編み出して
彼は受け容れて来たんだなあ。
そう思うと心がジーンとしました。