2018年05月22日

「天空図屏風 日は照らせれど(千住博作)」と万葉集2巻169(草壁皇子(日並皇子尊)への挽歌 柿本人麻呂作)

こちらで千住博先生の「天空図屏風」をご紹介しましたが
出発ロビー床面にあった解説板には、
千住先生の思いが書かれた文章に
万葉集の2巻169が添えられていました。
薨去した草壁皇子(日並皇子尊)への柿本人麻呂作の挽歌です。

千住先生は「天空は一種の画紙であり、
その画紙には光、雲、大気、風により毎日絵が描かれている。
いわば自然の絵画である。しかも、何億年もの間、
ひとつとして同じものがない無限の絵画なのだ。」と記されていました。
その「自然」を「生死」と読み替えても通じるものだと言えます

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「天空図屏風 日は照らせれど」千住博 作
(羽田空港国内線第一旅客ターミナル)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-052.html

「天空図屏風 日は照らせれど」 千住博作 羽田空港国内線第1旅客ターミナル

先日訪れた羽田空港に千住博先生の作品が飾られていました。
南ウィング出発ロビーの出発保安検査場Cの手前。
DSC02457.JPG

その作品を見ているうちに千住先生の
「理由のない自信」のエピソードを思い出しました。
10年ほど前、京都造形芸術大学の通信教育部歴史遺産コースに在籍した頃
夏のスクーリングに出かけた京都の瓜生山キャンパスの階段教室で、
当時学長だった千住博学長の講演があったのです。
世界的に活躍されている千住学長の講演、
「わー本物だ!」とミーハーな気分でドキドキしながら聴講しましたが
千住学長はそこでご自身の若かりし頃のお話をされました。

画家として身を立てていくには厳しく
生活のために予備校の教壇に立たれていたこともあったそうです。
苦節の時期もあったのだなあと、驚きました。
作曲家の弟 明さん、バイオリニストの妹 真理子さんの
千住きょうだいとして有名な方ですから
才能あふれて若い頃から順風満帆だったのだろうと
勝手に想像していたもので……。

学業を修了して他の仲間たちが世に認められていく間
ご自身はまだ芸術家として思うような光が当たらない時期、
それでも当時、千住先生の心の中には「理由のない自信」が
あったのだそうです。
そしてその自信があったことにより、
自分が芸術の世界で生きていく夢に向かって
どんな苦労にも屈しないで頑張れたのだと。

夢を叶えられる人はそうそういるわけではない。
夢が叶えられない現状に、鬱屈した気持ちで過ごす人は多々いる。
それでもやっぱり、何かを成し遂げていく人は
どういう状況であっても夢に向かって
こつこつ努力を続けられる人なんだろうと思う。
とにかく努力を続けられる人なんだろうと思う。

気持ち次第で、人の人生は変わっていくのだろう。
瓜生山キャンパスの夏の夕暮れ
しみじみそんなことを考えていたなあと
手荷物検査のゲートをくぐる前に思い出しました。
posted by Lana-Peace at 16:53| アート / 歴史 街の中

京急ブルースカイトレイン

京急ブルースカイトレインのご紹介。
都内から成田空港まで走っていたよ。

病気で外に遊びに行けないお子さんに
見せてあげたいなと思ってのせました。

けいこかふぇ
「いっしょにあそぼ のりもの(りく)」けいきゅうぶるーすかいとれいん
http://www.keiko-cafe.com/asobo/norimono1/densya-59.html
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