2018年03月31日

娘の笑顔に気付きを得た母

産後の女性のなかには産後鬱になってしまうこともあります。
ましてや産後数日のうちに赤ちゃんに病気があると知らされ
もっと大きな病院に移って
詳しい検査や治療、手術を受けなくてはと
医師から説明を受けたら……
気持ちを何とかしっかり保とうと思っても
そうはいかないものです。
「どうしてなの?」「これからどうしよう」「赤ちゃんは大丈夫なの?」

悲しくなったり、苛立ったり、
パートナーの何気ない行動に無性に立腹したり。
あるお母様、彼女はまさにそういう気持ちだったけれど
だんだん気持ちが変わっていったのだそうです。
「生まれてきてくれてありがとう」
赤ちゃんと触れ合ううちに
そういう風に思えるようになったのだそうです。
どういう状況でもベッドにいる我が子は
自分が笑いかけるとニコーッと笑い返してくれる。
その事実に気付いた彼女は
我が子の前ではニコニコした笑顔を向けるようにしたのだそうです。
彼女の話を聞きながらその場面を想像したら、
思わずこちらまでホロッと、ジーンとしちゃった…。

そして、彼女は当時ご主人の明るさに苛立っていた自分だったけれども
実はその明るさに救われていたんだと気付いたそうです。


時間は過ぎる。
ずっと同じままじゃない。
そして人は変わる。
その変化を待つことが、時には何より大事なんだと思う。
そして時間が経てば振り返った時に
あんなに辛かった、苦しかったモードの自分から抜け出して
誰よりも前向きに、強くなってお子さんと向き合っている
自分がいることに気付くと思う。

彼女はまさに言葉の通りきっと涙の分だけ、強くなったんだと思う。

そして変わりゆく自分に気付いて、
その背景にあるものに感謝を向けられるようになる人は
その成長が飛びぬけて大きいのだろうなあ。


これから始まる新しい治療、きっとうまくいく。
あなたの強さと共に、あなたの赤ちゃんは元気になって
新しい生活が待っているよ。
赤ちゃんがニコーッと笑ってくれる時間はもっともっと増えて
今度は赤ちゃんの方からあなたに笑いかけてくれるよ。
「ママ、元気?」って。

常識を飛び越える勇気と努力がもたらした成長 ― 聴力障害を越えて長野五輪テストジャンパーになった高橋竜二氏

今年は平昌オリンピック・パラリンピックが開催されましたが
今から遡ること20年前、長野オリンピック(1998年)で
スキージャンプのテストジャンパーとして参加した方の中に
耳の不自由な方がいたと知りました。
彼の名は高橋竜二氏。
彼が幼い頃からジャンプに取り組んだ様子が
何年にもわたり地元のテレビ局で密着取材が行われていたそうで
それは「風の音は聞こえない 少年竜二…空を飛べ」(札幌テレビ放送)という
ドキュメンタリー番組としてテレビ放映されたそうです。

神奈川県横浜市の「放送ライブラリー」で視聴できると知って
先日横浜に出かけた時、これはもう行くべしと思って視聴しましたが
その番組から考えること、すごくたくさんありました。
1回見ただけでは大事なことを見落としていそうで
何だかもったいなくて、2日かけて2回見ました。
そして20年前に放送されていたこの番組を
当時見ないまま過ごしたことをくやしく思いました。
それほどとても感動的な番組でした。

耳が不自由な方がラージヒルのジャンプを飛んで見事な飛距離をだした、
そういう事実もすごいことだと思いましたがそれだけではありません。
悪天候の中、飛ぶ時にプレッシャーをはねのけて全力を出して結果を出す強さ
そして代表選考会を兼ねた大会で優勝したけれども
正式な選手として選ばれることなく、テストジャンパーが依頼されても
その事実を受け容れて自分の責任を全うした潔さ。

ジャンプ台を前に「怖いもん」そう尻込みしていた耳の不自由な少年が、
努力を重ねて成長し、そして飛んだ白馬の雪空。
他人が当てはめる枠を自分で取り払う強さが
開いた新しい自分の世界。

障害の有無に関わらず一人の人間として
理不尽な状況や悔しさに直面した時、
人はそこにどう立ち向かうのか…学ぶことがとても多いものでした。
今日はぜひともご紹介したいと思います。



Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
常識を飛び越える勇気と努力がもたらした成長
(聴力障害を越えて長野五輪テストジャンパーになった高橋竜二氏)
http://www.lana-peace.com/1/1-1-104.html
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